ブログ - 谷垣氏には期待できそうにない
自民党総裁に、谷垣氏が選出されました。「財務相や党政調会長を歴任した経験・実績に加え、選挙戦で訴えた『挙党体制の確立』が信任を得たといえる。」と、報道各社は伝えています。
一方、河野氏は、派閥政治を厳しく批判して、持ち前の演説で党員票を引きつけましたが、議員票では最下位でした。ただ、野党として議論を挑むには、彼のような切れ味ある言葉が必要だと思うのですが・・・。(まずは、「紅の傭兵」のDNAを引き継ぐ河野太郎氏が選出されなかったことを、率直に慶びたいと思います)
さて、自民党の再生を希望する私ですが、谷垣氏には期待できないという気持ちがぬぐえません。民主党との対立軸を敢然と打ち出すには、理念もリベラル過ぎ、物腰も柔らかすぎるからです。
10月1日午前、国会内で鳩山由紀夫首相や各党幹部にあいさつ回りをしたようですが、首相や民主党幹部と会った際、「私の初当選は小沢一郎幹事長が(自民党)総務局長の時。補欠選挙だった」と控えめなあいさつで始めると、小沢氏は目を細めて上機嫌な様子で対応。社民党の控室では、福島瑞穂氏から「谷垣さんと三役はジェントルマンばかり。こっちは肉食系女子、みなさんは草食系男子ですね」などと言わる始末。
ここで、切り返す言葉もなくにこにこ談笑したということは、「谷垣自民が民主・社民より格下である」という印象植え付け作戦に、早速はまってしまったということでしょう。
谷垣氏には立党時の精神に立ち帰り、「国家主権」という独立国家として当然のテーマを「ど真ん中に据えた」政策を期待したいのですが、恐らく難しいでしょう。
保守本流自民党をアピールできないまま、民主党とのサービス合戦の土俵に乗ってしまい、参院選での大敗北という結果に終わらぬよう願いたいものです。